小説や映画で自分以外の人生を体験できる,というけど,
小説や映画は虚構なので,人生は自分のものしか体験できないと思ってきた.
私も若い頃は本を読んだ方だと思うけど,読むほど自分の人生がわからなくなった.
なぜなら自分は本を読んでいるだけで,実際に何も経験してはいないからだ.
しかし,歳を重ねて思うのは,自分の人生体験も,話にすると一部しか残っていない.
思い出は体験したことの1%もあれば多いほうだ.
そう考えると,あれだけの量の文字や映像で語られる話は,
誰かの人生と考えて差し支えないように思う.
むしろ,誰かが生きた人生が,私に向けてあつく語られているようで,贅沢で豊かな気持ちになる.
もっと本を読もう,映画をみよう.それぞれの人生にはいろいろなことが起こっているのだから.
本日の積読
「毎日を楽しめる人の考え方」樺沢紫苑著