失敗したくないなんて小さな考えだ.
でも,今はそれが生活のメインテーマ.それほど問題のない時代だということ.
過去の遺産をこねくり回し食いつなぐ時代.
それくらいのことしか残されていない.
世の生活の大部分は,物の処理だ.
お金と物ばかりが生活の主眼だ.それだけ考えていても成り立ってしまう.
でも,それでいいのか.人間らしく生きようとは思わないのか.
思わない人もいる.お金と物だけで成り立つ世界観で生きたいと願う人.
ことさら,苦しみも喜びも薄い世界線.
人間どう生きるかは自由だとされる時代.
互いに自由に選択した人たちが同じ場所で共に生きなくてはならない時代.
お金と物だけの世界線から,どれくらい,どのように,距離を置いているか.
そこに価値がある.とすれば,人間の尺度はこの世では測られない.
隠れた尺度で人間は互いを判断し,その尺度を自分にも適用している.
本日の積読
「FACTFULNESS」ロスリング著