1日を振り返って,楽しかったことを見つけようと探してみても,別に何もなかった気がする.
歩道に置かれていたバケツを善意で脇道に移したことが,最も楽しいことだった.
歩いて店に行ったこと,おすすめのボールペンを選んで買ったこと,書類をコンビニにスキャンしに行ったこと,花壇のお花をしゃがんで観察したこと,彫刻作品に登って周りを見晴らしたこと.何も楽しくなかった.
何のための1日だったかと言われたら,何もわからなかった.でも,それでいいのだ.
神への感謝,当たり前のことへの感謝が足りていないかもしれない.
この1日が無事終わったことを感謝したい.多くの人の労働があったからだ.
今日1日を無事に生き延びられたこと,それを何よりも感謝したい.
楽しく過ごさなくても,それよりも大事な,別の価値を生きても良いのだろう.
楽しくなくても,楽しむことより大事な価値もある.
今日1日を無事に生き延びられただけで大きなことである.
書くことの目的は,その人の悩みがその人なりの解決に向かわせることだ.
その人の悩みが示すところに,言葉によって導くことだ.
誰かと同じところに合わせる必要はない.
自分がしっくりくるところまで行くべきだ.書くことによって.
本日の積読
「幸福論」アラン著